富裕層とは純資産や純金融資産の保有額が1億円以上ある世帯のことです。
純資産が1億円以上ある富裕層は普段どのようなお金の使い方をしているのか、気になる人も多いのではないでしょうか。
この記事では富裕層のお金の使い方についてくわしく解説します。
富裕層のお金の使い方は見習うべき点が多いので、お金を増やしたい方はぜひ参考になさってください。
日本の総世帯における富裕層の割合はたったの約2.3%
日本の総世帯における富裕層の割合はたったの約2.3%といわれています。
そう聞くと富裕層が雲の上の存在のように感じられるかも知れませんが、早いうちに資産形成を始めることで富裕層を目指すことも十分可能です。
ただ富裕層を目指すなら、普通の人と同じように貯蓄をするだけでは富裕層にたどり着くのは難しいため、お金の使い方を見直すことも必要です。
ではお金の使い方が上手いといわれる富裕層が実際にどのようなお金の使い方をしているのか、確認してみましょう。
富裕層のお金の使い方
富裕層はどのようなお金の使い方をしているのでしょうか。
その目的はさまざまですが、富裕層のお金の使い方は、一般の「お金の使い方を見直したい人」には見習うべき点が多いものです。
ここでは富裕層のお金の使い方についてくわしく解説しますので、お金の使い方に自信がない方はぜひ参考になさってください。
人脈づくり
富裕層のお金の使い方として「人脈づくり」のための出費が挙げられます。
人脈作りは情報の収集やビジネスチャンスにつながる絶好の機会だからです。
人脈づくりにはさまざまな手段があり、習いごとやイベントに加え、ときには自らイベントを主催することもあります。
富裕層は人脈づくりのためのお金の使い方を常に考えており、交流の場を通して有益な情報を仕入れたり、新たなビジネスチャンスにつなげているのです。
資産運用
富裕層はお金の使い方だけでなく資産の増やし方が上手いといわれています。
たしかに純金融資産を1億円以上保有しているわけですから効率良くお金を増やす方法を理解しているでしょう。
富裕層が行う基本的な資産運用の方法は、資産の一部を株式や不動産、投資信託などいくつかに分散してリスク管理を行い、効率良くお金を増やします。
資産を分散する理由は、個々のリスクを抑え大きな損失を避けるためです。
また資産運用で得た運用益を再投資して、複利効果で資産を増やす方法もよく使われます。
健康を促進するコト、モノ、サービス
富裕層のお金の使い方として、健康でいることへの投資の意識が高く、健康を促進するコトやモノ、サービスへの出費は積極的に行います。
これは健康を損なうことで後々余計な出費が生じることを防ぐためで、健康診断の前に慌てて運動を始める普通の人々との考え方の違いが分かります。
また富裕層は普段から無添加食材などを意識して摂る健康的な食生活を送り、日常的に運動を行っている人が多く、ジムの会員になり朝早くから汗を流す人も少なくありません。
このように富裕層はお金の使い方、リスクを避けるための対策、有意義な時間の使い方に長けていることが分かります。
資格取得などの自己投資
富裕層のお金の使い方のひとつに資格取得などの自己投資があります。
これは富裕層と呼ばれる人に高学歴やハイキャリアの人が多く、知識やスキルを身につけることが人生の成功につながる資産となることを身をもって知っているためだと考えられます。
富裕層を目指したい方、または富裕層のようにお金の使い方が上手くなりたい方は自己投資を検討してみてはいかがでしょうか。
趣味
富裕層のお金の使い方でよく見られる傾向として趣味への出費があります。
これは趣味が日々の生活を充実させてくれるだけでなく、人生を豊かにしてくれるものだからです。
富裕層の趣味には美術品や骨とう品、ワインの収集のように投資ができるものもありますし、資産運用が趣味という人もいるようです。
どのような趣味であっても自分が価値を見出せるものであれば、出費を惜しまないのが富裕層のお金の使い方です。
参考にしたい時間の使い方
富裕層の時間の使い方も確認しておきましょう。
富裕層は「時は金なり」という考えをもとに時間を使っています。つまりお金と同じように「価値があると思えることに時間を使う」ということです。
具体的に富裕層がどのようなことに時間を使っているのか確認してみましょう。
家族や友人との時間を大切にする
家族や友人との時間は富裕層がとても大切にしているものです。
とくに家族や友人と良い関係を保っている人は精神的に安定していることから、仕事へのモチベーションを高く保つことができます。
時間効率を考えて行動する
富裕層は時間効率を考えて行動します。
例えば移動時間が時間の無駄だと判断すれば会社から近い場所に家を構えるとか、24時間OPENのスポーツジムの会員になり仕事に行く前に運動するなど、時間を無駄に使わないための出費も積極的に行います。
一日をムダに過ごさないようどう行動するのが良いか意識することがポイントです。
休息時間はしっかり休息する
富裕層はオンとオフを大切にしており、メリハリのある生活を送っています。
休息時間にはしっかり休息をとるために寝具にこだわる人も少なくありません。仕事の効率を上げるために良い寝具を購入するのも価値あるお金の使い方といえるでしょう。
富裕層がお金を使わないもの
富裕層のお金の使い方は「自分が価値を認めたもの」にお金を払います。
逆にいえば価値がないと判断したものに対して富裕層がお金を支払うことはありません。
これは富裕層がケチなのではなく、倹約家だからです。倹約家は「お金を大切にする人」のことです。純金融資産が1億円以上あってもお金を大切にしなければあっという間に資産が底をついてしまうでしょう。
では富裕層は具体的にどのようなものにお金を払わないのでしょうか。
ここで紹介する「富裕層がお金を払わないもの」を参考にして自分のお金の使い方を見直してみるのもひとつの方法です。
よく知らない人に勧められたもの
初めて会った人など、よく知らない人に勧められたものに対して富裕層がお金を使うことはまずありません。
これは富裕層の周りには普段から人が集まりやすく、不誠実な人が自分の利益のために粗悪な商品を勧めることがよくあり、よく知らない人に対する警戒心が大変強いからです。
富裕層は人間関係が構築されていない人から商品を購入することはまずないと思った方が良いでしょう。
価値が下がりそうなもの(リセールバリューがないもの)
富裕層は価値の下がりそうな物に対してお金を払うことはありません。
これは多くの富裕層に不用品を売却し(リセール)新しいものを購入する習慣があるためです。リセールバリューがあるかどうかで購入を決める人も少なくありません。
リセールバリューが高いものの例を挙げると、ブランド物であれば老舗ブランドで根強い人気のあるもの、また入手困難でリセールの際購入価格より高い値段がつきそうなものがそれにあたります。
細々した出費
富裕層は細々した出費でお金を使うことはありません。
「ちょっと時間が空いたからコンビニでコーヒーでも飲もう」
「ちょっと甘いものが食べたい気分だからデザートも買っちゃおう」
このように「どうしても欲しいわけではないけれど買ってしまう」お金の使い方を富裕層はまずしません。
このようなお金の使い方をするタイプは一般の人に多く見られ、一度の出費は少ないですがいつの間にかお金が無くなっていて、大きな買い物(車など)をする時に頭金もない、という状況になりがちです。
細かい出費が多い人は「コンビニに行く曜日を決めてそれ以外は絶対行かない」とか「コンビニでは月に3,000円しか使わない」というように自分に制限を設けると細かな出費を減らすことができるでしょう。
純金融資産が1億円以上の人はいくら位年金をもらえるのか
富裕層の人は将来年金がいくら位もらえるかご存知でしょうか。
調べてみると、年商1億円の会社経営者がもらえる年金の金額は老齢厚生年金と老齢基礎年金を合わせても20万円ほどでした。
これは老齢厚生年金は標準報酬月額をもとに算出されるため、年商が高い人でも金額が変わらないことが理由です。
富裕層は純金融資産こそ1億円以上ありますが、もらえる年金の金額は一般の人と変わらないため、資産形成などで老後に備えておく必要があります。
お金の使い方は人それぞれ。人生を豊かにするお金の使い方を考えよう
価値観が人によって違うように、お金の使い方も人それぞれです。
人によっては価値のないものでも、価値があると思う人にとってはお金を払っても欲しい大切なものかも知れません。
大切なことは「何となくお金を使うのは止める」ことです。
お金の使い方に自信がない人は、収入があったらお金を使う前に10%を貯蓄に回す習慣をつけるのも良いでしょう。
富裕層のお金の使い方を参考に、本当に価値があると思えるものにお金を使うよう意識すると徐々に無駄遣いが減り、自分の大切なものが見えてきます。
その頃には人生を豊かにするお金の使い方が身についているはずですよ。
記事まとめ
富裕層のお金の使い方、時間の使い方は人生を豊かに暮らすことを目的としていることがお分かり頂けたでしょう。
富裕応のお金の使い方、時間の使い方は富裕層を目指したい人や一般の人にとっても真似したくなるポイントがたくさんあります。
松原仁美
- I∞MA(イーマ)株式会社代表
- 国際会計士
- お金とエネルギーの専門家
子供の頃は専業主婦を目指していたが、お金への不安から公認会計士に。その後、安泰のキャリアを捨てて海外移住し、NYのウォール街やロンドンシティで働く。そこでグローバル企業や世界のお金持ちに触れ、マンハッタン居住中に見えない世界や世界の真実を探求し始める。帰国後、日本のマネーリテラシー教育の不足に気づき、お金の講座を開始。エネルギーの使い方と美的感覚が豊かさに繋がることに気付き、女性起業家の資産形成をサポートしている。